Goldmund Mimesis 24MEの世界へようこそ |
内部のネジコロコロ音は大きなゴミだったそうだ。
Def ConfigのおかげでLED表示は確かにデフォルトにもどった。
電源スイッチを入れると、立ち上がりに時間がかかる間、往年のMacOSみたいなメッセージが出る。DSPによる信号処理をコア技術とした“デジタルプロセッサープリ”だからコンピュータのつもりなんだろう。でも24FのFってなんだろう。
まずはゴールドムンドジャパンからもどった我が24MEのリセット具合について
意外にも内部入力感度切り替えスイッチは標準のままだった。
「Configurator」によって内部パラメータがソフト的に変えられていただけだったそうだ。
ふーん、そうなの?
そのせいか、80前後までボリュームを上げないと適正音量にならない状態は相変わらず。
それに以前のオーナーがどんなパラメータを設定していたかは知るよしもないが、リセットで響きがどう変化したのかもよく分からない。
でもゴールドムンドジャパンのSさんが診てくれたんだもん(って会ったことないんだけど)。
気にしないことにしよう。
むしろマルチチャンネル設定をせずに、単なる2chオーディオのためだけに使うのは超勿体ない、ということがリセット作業でよく分かった。
たとえば16系統もあるという出力は、リセット後には「出力1」しか使えなくなる。
デジタル出力だからRCAピンジャック1個からしか音が出ないのだ。
残りの15個の主力端子にケーブルをつなげても音は出ない。
ゴールドムンドジャパンのSさんに聞いたら、そういう仕様なんだそうだ。
なんて大胆なプリアンプなんだろう。
クテマから聴こえてくるMimesis 24MEの音なんだけど
好きなバイオリン協奏曲のSACDを聴きながら思い浮かんでくるのは、
・しなやか
・シルキー
・スイート
と以前記したものと変わらない、音の触感=「音触」に関するコトバばかりだ。
CDをiTunesでリッピングした音楽データ(AIFFの非圧縮)をiPhone6SにコピーしてB&Oのイヤフォンで聞いたときの中高域の音とよく似ている。
いやこれはこれでいい音だし、この中高域をスピーカーからも出せれば、とずっと目標にしていたことは確かだ。
だったら、コスパ最高なiPhoneオーディオでいいじゃんとも思う。
ステレオサウンド誌なんかが言う、
・どこまでも見通せる透明感
・スカーっと晴れた空
・3次元ピンポイント定位
なんていう秋晴れみたいなさわやかさは感じられない。
ハイエンドオーディオならではのステレオの視覚的な効果=「ステレオイメージ」というやつだ。
確かに多少は奥行き感が増して立体的にはなったけど、左右の広がりは変わらない。
「スピーカーの位置に関係なく楽器が立体的に定位する」感じとはほど遠い。
中古だから中に詰まってたスイスの空気が抜けてしまったとか。
カッコや素材や仕様ばかり凝ってるけど、実際走らせるとたいしたことないスーパーカーってやつか。
直4ターボのランエボに12気筒のテスタロッサがカモられるみないな。
ベストカーのVTRか。
Goldmundのフラッグシッププリ、Mimesis 24MEがもたらす世界はなかなか悩ましいのだ。
続くかな?