iPhoneでRaw |
Lightroom CCで開くと、f2.2, 1/620, ISO25と表示される。
それと、いくつか現像パラメーターがプリセットされている。
白レベル+15、黒レベル-5、明瞭度+8、その他シャープネスなどもけっこうかけられている。
メリハリパキパキ仕様がiPhoneのデフォルトみたいだ。
ほとんどを0にリセットして再調整。
LIghtroom CCで書き出した.dngファイルのサイズは11.4MB。もっとごちゃごちゃした写真だとサイズは更に大きくなるかも。パシャパシャ撮りまくるのがiPhoneの撮影スタイルだと思っているので、ファイルサイズが気になるのは鬱陶しい。
iOS10になって、12メガピクセルのカメラを搭載するiPhoneとiPadでRawファイル出力ができるようになった。
知らなかった。
でもiOS標準のカメラアプリだと対応不可。
サードパーティ製のカメラアプリを使用しないとだめなんだって。
ちぇ、半端もん。
ということで早速Lightroom mobile(とりあえず無料)をダウンロード、どんなもんかと使ってみた。Lightroom mobileは現像ソフトだと思っていたが、いつの間にかメラ機能もついていたのだ。
■カメラはマニュアルモードが
マニュアルにすると、露出、シャッタースピード、ISO、WB、ピントの調整が出来る。
ピント調整は面白いと思ったが、iPhoneの小さな画面上でスライドバーをつるつるいじるのが面倒くさくなって、10分くらいで飽きた。
■Rawファイルのハンドリングが最高にめんどくさかった
でも何より印象的だったのは、実に使い勝手が悪いこと。
撮ったRawファイルをPCなど他のデバイスに移すのが厄介(というかアドビにお金を払わないとできない?)な仕様になっていた。
Rawファイルを普通に共有しようとすると強制的にjpegに変換されてしまうのだ。
PCにRawファイルを移してしっかり現像するには、
・Lightroom mobileでCletive Cloudにサインインして同期を取る。
・PC上のLIghtroom CCのライブラリ画面に同期したiPhoneフォルダが見えるようになっている「はず」なのでそれをクリック。
と書くと簡単なんだけど、そうなるまでに1時間くらい試行錯誤。
きー、いらつくいらつく。
■だいたいクラウドってなんなのさ
・iPhone上で見られるRawファイルはどこにあるのか。iPhone上?クラウド上?
・iPhoneのRawファイルだけ削除できるのか(ファイルサイズが10MB以上とでかいし)
クラウドってどいつもこいつも、できるだけクラウド自体を意識させないような仕様やインターフェースになっているので、手探り状態、よくわからないのだ。
そういえばAppleのiCloudもいらついたっけ。
・iPhoneとiCloudの同期がとれなくて、サポートに聞いても分からなくて、結局iPhoneを5回くらい初期化してようやく解決できたとか、
・iCloud容量を増量したにもかかわらず、iPhoneからもMacからも容量不足の警告が出続けるとか(一旦増量をキャセルして買い直したらようやく反映された)。
ほんとにクラウドってやつは雲をつかむようで困りものである。
■結局iPhoneがはき出したRawファイルには直接触れない?
いまのとこ、Lightroom CCのブラウザ上を通してしかRawファイルを触ることができない。
Lightroom CCで「DNGで書き出す」を行えば、一応.dngファイルが書き出せるし、他の現像ソフトでも展開できるようにはなる。
でもこれは果たしてiPhoneが吐き出したオリジナルのRawファイルのままなのだろうか。
■画質?
忘れてた、肝心な画質。
ごろ太の体毛のやっこやっこな感じが良く出ている。そんなことない?
いままでの標準カメラ+jpeg出力だともっとべたっとしたはず。
■画質はともかく、結局お金かかるし、ファイルサイズもでかくなるし
そんなこんなで、RawファイルをPCでしっかり現像するには、Adobe Cleative Cloudのアカウントが必要だし、PC用のLightroom CCも必要なのだ。とりあえず無料なLightroom mobileだったけど、活用するにはしっかりお金がかかるようになっていた。
さすがアドビ、そりゃそうだけど。
これはアドビの仕様だからしょうがないけど、別のカメラアプリならもっと便利なのがあるかもしれない。
でも面倒くさいからこれでおしまい。