ラダー型ケーブルとGoldmund |
Telos350の天板。アシンメトリカル メカニカルグランディングのスパイク足。スパイク足はセッティングに気を遣わないとすぐキンキンする。現在対策考案中。
久しぶりのオーディオネタ。
2016年は「カイザーサウンド」と「Mimesis24ME」にシビれた年だった。
どちらもオカルト級の異能ぶり。あまりのことにオーディオ熱が冷めてしまったほど。
ところが、あるオーディオケーブルとの出会いをきっかけに再燃。冷めたままの方が良かったという声もあるが...。
そもそもは、いまだしつこく居座っている中高域の硬さ(キンキンくるやつ)をなんとかしようと思い立ったこと。これはクテマ婦人とGoldmund君のどっちも明るいキャラクターがぶつかった相性かと諦めていたが、「そんなことあるわけないじゃん」とある朝突然声がきこえた。
歪みじゃよ、歪み。
そうか、「歪みを除去してキンキンなくそう!」
これが2017年のテーマ。
オーディオ信号はデリケートなので、ノイズとか振動とか、ちょっとしたことですぐ歪む。
・オーディオ機器はほとんどがスパイク足。振動対策(振動を逃がす、振動をもらわない)はちゃんとできているか?
・各種ケーブルは間に合わせの適当なものが多いが、歪み発生源になってないか?
・壁コン周りは大丈夫か?
・そして信号ではなく空気の問題だけど、部屋の中の音の反射や振動はどうか?
などなど、見直すところは沢山ある。
こういう対策は上流(壁コン側)から手を付けていくのがセオリーかもしれないが、気になるところ・面白そうなところから手を付けていく。なぜって、そういう性格なのだ。
まずは何年も気になっていたが、なぜか手つかずだった「スピーカーケーブル」。
おまえ、ずいぶんキンキンさせてんじゃないのー!?
鳥取にあるマルチョウエンジアリング社のラダー型ケーブルとの出会いから重い腰が持ち上がった。なになに「ケーブルを通る信号が発生させる誘電体歪みをラダー構造の導線で減少させる」って?なんか、ノイズに弱いGoldmundに合いそうじゃん。そんな適当な理解でポチ。
「SP型 12段」という最高級グレードを特注。同時に長さは1.5m。いままでは6mのWE 10GAだったのでかなり短くなった。
1.5m長は、Telos350をクアドラスパイアのラックから出してクテマ間に設置することで実現。Telos350のマニュアルにも「スピーカーケーブルはアンテナとしてノイズを拾うから出来る限り短くせよ」と書いてある。せっかくのモノブロック、一度はスピーカーの足下に置いてみたいじゃない?それに短い方がスピーカーケーブル代も安く済むし。
ラダー型ケーブルの効果(同時に長さも変えてしまったが)だけど、「うおおおお!なんじゃこりゃあああああ!」(大興奮)。
・予想通りキンキンが減った!
それに伴って、
・音がフワッとくるようになった。フワッとね。
・音の風景が点描っぽくなってきた。特にピアノソロでは、音が出るたびにフワーフワーっと音の微粒子が舞い上がる。これぞハイエンド!
・演奏者の気配がわかる。楽譜をめくる音、奏者の鼻歌(特にピアノ奏者)、椅子の軋み音などはっきりした音はいままでも聞き取れた。加えて、強奏の直前に弦パートの皆がササッと楽器を構える気配、ソロ奏者がバイオリンを持ち直した気配、向きを変えた気配(というか響きの方向)、木管楽器の発音直前の息を吸う気配などなど。そう気配がわかるんですよ!
・これがオーディオ評論家がよく言う「SNが良くなる」「ノイズフロアが下がる」ということなのね、とようやく体感。
いやあ、気に入りました。すごく気に入りましたよ。
因みに、Telos350を移動したためプリアンプ(Mimesis37Sig)との距離が開いてしまった。間にトリノフST2HiFiを挟みつつ、6m長のGoldmund純正デジタルケーブルでデジタル伝送。
デジタルで6m?おすすめできないとのオーディオショップの声もあったが杞憂だった。これでフワッとくるのだ、ふわっと。さすがGoldmund純正。でもゆくゆくはここもラダーケーブルに換えていくことになるのだろうなぁ。
24MEはどうなったかって?また不具合発覚でゴールドムンドジャパン行きなんですよ〜。2週間のお預け。37Sigでこれだけフワッときたんだから、24MEが戻ってきたときにどうなるかなぁ、うしし、楽しみなのだ。それに不具合修理のついでにあるカスタマイズもしてもらっている。その効果も楽しみだ。
それはまた2週間後に。