やっぱり悩ましい、アキュフェーズ |

Nikon D800E AF-S Nikkor 24-120mm f3.5-5.6D Camera Raw Photoshop CC
この理詰めなインターフェースは見た目も操作性も好きでない。目障り。せめて再生時に消灯できればいいのだが。
ショップの好意でアキュフェーズ ヴォイシングイコライザーDG58を借りることができた。
この連休中、じっくりいじりたおした。
連休初日、一番の懸案事項だったDG58のデジタル出力とGoldmundパワーアンプTelos350のデジタル入力(Alize6)がつながることが確認できた。
DG48の時代からやってみたいとみたいと構想していたこと。
やた。もうこれだけで買うしかないかという高揚感。
その後、DG58ならではのヴォイシング(VC)機能をいじってみる。
わがリスニングルーム固有の音(×=きつい高域、○=横長配置による豊かな低音)も視覚的に確認することができた。
またVC機能をつかって左右クテマの響きを整えると、いままでちょっとブレたように聞こえていた(見えていた)音像がピシッとする。
この安定感はかつてない。
おお、やっぱり買うしかない。
VC機能も慣れてきて、カスタムVCも試してみる。
ステレオサウンド194号のP216に紹介されている低中高で3山つくりながら高域に向けてなだらかにレベルを落としていく目標カーブを真似してみたところ、クテマの響きがかつてないほどふんわりやわらかくなった。
3年間いろいろ頑張った末に、未だに高域のきつさ・硬さがとれないSACD、EMI オイストラフの弾くベートーヴェンバイオリン協奏曲、ペンタトーン ユリアフィッシャーのモーツアルト ヴァイオリン協奏曲なども、それなりのボリュームで聞けるようになった。
ほほ、やっぱり買うしかない。
もちろん気になることもある。
ふんわりやわらかな感じといっても微粒子が舞うような感じの響き方だ。
Alize6のPCMならではの音というか。
いかにもオーディオっぽい音というか、要するにリアルな音ではない印象。
でもこのハイエンドっぽい音、嫌いじゃない。
ふむふむ、やっぱり買うしかない。
そして、不思議なのは古い録音のヒスノイズがほとんど目立たなくなること。
1960年代に録音されたオイストラフ バイオリン協奏曲は、DG58とAlize6の組み合わせにすると不思議なほどヒスノイズが聞こえなくなる。気にならなくなるというより聞こえなくなるのだ。
中域から高域にかけてレベルを落としているからだろうと思って、DG58のVC/EC機能をオフ(=スルー状態)にしても変わらない。
だからVC/EC機能を使用しなくても、DG58とAlize6を通すだけでなにやら音が変化しているのだ。
でも私の駄耳には楽音の情報が欠落しているようには聞こえない。むしろ歓迎すべき事だ。
ほうほう、やっぱり買うしかない。
今日、再びTelos350のアナログ入力に戻してみる。
もうダメだ。3年前のスタート地点ももどってしまったような印象。
もうこれは購入決定!
でもね、
一番気になるのは筐体のデザイン。
GoldmundとCH Precisionが置かれたラックに設置すると、浮きまくるのだ。
前歯に金歯を被せたおっさんが笑ってるみたいな風景。
せめてあの無粋なディスプレイを消灯できればいいのだが、電源Onの状態ではできないみたいだ
それからアキュフェーズのバランス端子は3番ホットだったよなとふと気づく。
プリアンプMimesis37SigとDG58をバランス接続すると位相が反転してしまう。
D1で位相反転すればいいんだけど、なんかそれも気になってくる。
もう元にはもどれないことは分かっちゃいるけど、あの金色パネルフェースと理系むき出しのディスプレイデザインとインターフェース、はっきり言って好きじゃない。
そうか、これを買うのかと思うといきなり気分が下がる。
やっぱり買うのよそうかな…。
連休最後で気分が鬱々しているせいだろうか。
細かいことにケチつけてブレーキかけてる自分がいる。
気がついていたら買っていた...。
そんな理性をふき飛ばしてしまうサムシングに欠ける理性的なアキュフェーズ。
悩ましい。
DG58のディスプレイは消灯できるとのこと。
ホーム→コンフィグレーション→2画面目に消灯ボタンがあるそうです。