結局 トリノフST2 HiFi |

ライカM-P Apo-Summicron-M 1:2/75 ASPH .ISO1600 DNG PhotoshopCC
存在を主張しすぎる金歯のDG58とは違って、さりげなくラックに収まる。
接続はCHP D1→Mimesis37sig→トリノフST2 HiFi→Telos350→クテマ。トリノフとTelos350の間はデジタル接続。トリノフからの送り出しは24bit/96KHz。
結局トリノフST2 HiFiを購入。
プリアンプ機能付きのアメジストにしようかとも迷ったが、輸入元のステラではST2 HiFiは常時在庫してるけど、アメジストは都度本国発注になって納品まで数か月待たされるという。
今ならST2 HiFiの在庫が2台あるということで、思わずその1台にとびついてしまったという次第。
ほんとはDG58を貸してくれたショップで買うのが筋というものだが、見積金額で恵比寿にあるオーディオショップで購入した。
本体と3D測定マイクロフォンとWiFi接続アダプターのフルセット。
10/6(火)に発注して、家に届いたのが10/10(土)。
ステラでは初期不良対策で全製品動作チェックをしているらしい。なので在庫ありとはいえ出荷まで数日がかかるという。
本体のつくりは、いかにも出自が業務用機器メーカーっぽい、がっちりとはしてるけどそっけない感じ。GoldmundやCH Precisionなどスイス製の過剰な筐体とは考え方が違う。
また周波数補正も+側の補正はデフォルトだと6dBまでに制限されている。パワーアンプやスピーカーを守るためということらしいが、この辺も業務用機器ならではの配慮だと感じた。
アキュフェーズDG58にはそういうのはない。
本体には電源スイッチしかない。
操作には汎用ブラウザソフトをApp.storeなどからダウンロードする必要がある。私はiPhone用にvnc liteというアプリをインストール、ST2とWifiで接続して操作する。
こういうことはPCやスマホタブレットの類を使い慣れてないととまどう。
そういう人にはDG58がおすすめ。
さて、マニュアル見ながらiPhoneにインストールしたvnc liteをいじくる。
マニュアルが比較的わかりやすいのが救い。それでも何度か販売店に電話して分からないことを聞く。
なんとかオプティマイザーを掛けて、5つのおすすめプリセットを作成するまでに半日かかった。
今はプリセットをいろいろ変えながら楽しんでいる。
プリセット変更程度の操作ならiPhone5sの小さな画面でも十分だ。
その中でも周波数特性も位相差特性も一番シビアに補正するというPrecisionモードで聴くことがほとんどだ。
音が一つ一つ聞こえながら、全体としてもまとまって聞こえる。部分と全体が両立。
オーディオ装置から「音楽が聞こえてくる」とはこういうことかと実感。
やや高域がきつい録音の場合はComfort。
周波数特性を見ると、1kHz以上をごくわずか、なだらかに落としているだけだが、耳に突き刺さるんじゃないかという不安が消えてじつに安心して聴いていられる。
納品から2週間位経っているが、プリセットから更に自分流にカスタマイズするところまではいっていない。
Phone5sの小さな画面でのカスタム操作が難しそうだし億劫だというのもあるが、なによりプリセットモードだけで十分満足しているからだ。
それからもう少し大きな画面でと思って、Mac用の「chicken of the inc」を15インチのMacBook Proにインストールしてみたが、Macをスリープさせると100%フリーズしてしまう。El Capitanとの相性かもしれないが、原因は不明。