2月7日火曜日、5ヶ月ぶりの決死の東京行き。
用事は外苑前の歯医者さんと赤坂の税理士事務所。その前後でライカジャパン銀座店。
ライカジャパン銀座店での用事は、
1)ライカSLのセンサーゴミ掃除
2)アポズミクロンM75mmの前ピン調整とヘリコイド重さとガタのチェック
3)ライカM10お触り
1)SLのセンサーゴミ掃除
標準ズームでF4や5.6ならゴミは全然見えないので不便はないが、一度F16で白い壁を撮って見ちゃうともうダメ。ゴミがセンサー全体に散らばっている。
購入以来24-90mmを付けたままだったのでほとんどが内部から出たゴミなのだろうが、ミラーやシャッター幕など稼働部分がないのにどこから湧いたのだろうか。
そういえば昔、D700持ってニコン銀座サービスセンターで「センサーのゴミ掃除お願いします」と言ったらフロントの強面おやじに「ローパスのゴミ掃除ね」と言い直されて、瞬間ムッときたことを思い出す。ローパスレスな今、あのおやじがいたら今はなんて言ってるんだろう。「センサー前の保護ガラスの掃除」とか?
ついでにSL最大の売りであるEVFファインダー周りで気になることを診てもらった。
a. AF-C時にEVF画像がうにゅうにゅ揺らぐのは故障かどうか。
b. ファインダーの色味が寒色系だが、これはニュートラルに調整できないか。
c. ファインダーの縁に見られる緑やら赤やらの色かぶりを取れないか。
a.は、再現できませんでした、とのこと。
b.は、調整できません、とのこと。
c.は、銀座店のデモ機も程度の差こそあれ同じ症状が認められるので故障ではなくこのEVF特有のものだとのこと。
んー、それならしょうがないかと思った刹那「気になるなら、ユニットを交換してみるか?」とライカジャパンの方から提案してきたのにはビックリ。
「この色は完全になくならないと思うが、目立たなくなる可能性はある」
「でももっと目立ってしまう可能性もあるので、交換パーツと元のパーツで目立たない方でくみ上げる」
「保証期間中なので工賃・パーツ代とも不要」
「時間は2〜3週間程」
センサーゴミ掃除がブロアーだけで済んでしまい「簡易清掃」と修理明細に書いてあったのを見て、それだけで帰るのもなんだしなぁ、それにせっかく勧めて(?)くれてるしなぁ、ということで思い切って預けることにした。
終わったら連絡くれて送ってくれるとのこと。
こちらのブログを見るととても多くの個体で発生していそうだけど、人気ないためか未だに問題が表面化していない。
ちなみにこの人は、2度新品交換した上、更にユニット交換でようやく納得できるようになったという(ライカジャパンに前例があるということだ)。
SL一番の売りのEVFにこういう問題を密かに抱えているのはつらい。
ライカジャパンとしても問題は把握してるが、とはいえ本国の方針もあってかリコールもできず、相談しにきた客だけに対応している、ということなのかもしれない。
まあでも(昔の)ニコンサービスセンターだったら「それで何が問題なの?」と首かしげられたり、ふんと鼻で笑われて済まされていたかも。
「こっそり対応」かもしれないが、気にしているユーザーが現れれば、ライカジャパンとして積極的に対応してくれるのはありがたい。
高いお布施を払った甲斐があった。
うーん、プレミアム!
この瞬間がライカだね

。
2)アポズミクロンM 75mmの前ピン調整とヘリコイドのトルク(重い)とガタのチェック
・前ピン問題は、レンズ側には問題なし。
・ボディ(M-P)の距離計の方に許容範囲を超えたずれがあった、とのこと。
あらー、じゃ他に4本持ってるMレンズ、みんなピントずれてたってこと(汗)。
EVF2ばかり使ってたからわからなかったのかなぁ。ボディの調整で3,000円也。
ヘリコイドの動きがちょっと重いのは「使ってなさすぎ」だって。
むしろ絞り羽根にグリスが漏れてきていることを指摘された。
これも使ってなさすぎだろうって。
大事にしすぎた

。
絞り羽根のグリス清掃はレンズ分解が必要だから、その時一緒にヘリコイドグリス交換も行えばいいと言われたが、お値段82,080円。
でたー!
これもプレミアム!
この瞬間もライカなんだね

。
ぎょぎょっとする私に「自動絞りではないので緊急を要しない」と慰められて(?)、修理は後日ということにした。
2007年購入の宝物レンズ。柔らかい描写でとても気に入っているので遠からず直したい。でもレンズの分解修理なんてしていいのかな。
まぁライカジャパン銀座なら任せてもいいか!
ライカジャパン銀座店体験、どんな(アホな)ことでもユーザー側の立場で相談に乗ってもらえた感じで、楽しく、ためになる、納得できる対応をしてくれた。満足。
「くだらないこと聞くんじゃねーよ素人が」的な雰囲気で、どこか追い返される気分で終わる昔のニコン銀座とは違う(しつこいね、俺。今は変わったのかな?)。
でも気がつくと後ろに順番待ちしている人がいて、丁寧な対応に甘えてカウンターを長々と占有できなかったのが残念なところ。
休日だともっと混むのだろうなぁ。
ああ、ライカで良かった。
平日ライカ。
思い切って田舎から出てきた甲斐があった。
3)M10お触り
M10とMが並べて置かれていたので、見れば確かにちょっと薄くなってるのは分かる。
でも持って構えると分からない。全然、まったく、これっぽっちも。念のためMと持ち比べもしてみたが、それでも分からない!
あらー。
手がでかいせいか。
panoramaheadさんの言う通りじゃん。
ボディ薄型化に伴ってファインダー倍率もフィルムM並に大きくなったというが、Mの望遠は75mmしか持ってないし(マクロエルマー90mmは欲しい)、EVF2あるからこれもいらない。もともとフィルムMには思い入れもこだわりもないので、ボディもファインダー倍率もフィルムMみたいになったと言われても全然響かないのだ。
裏面のデザインもダサい。らくらくフォンだ。
これもpanoramaheadさんの言う通り。
ということで物欲は全然刺激されませんでした。
画像処理エンジンとか内部も細かく進化しているんだろうけど、M-Pユーザーとしては興味なし。
Mの発売から4年弱の時間を経て、フルモデルチェンジかと思ったけど蓋を開けたらマイナーチェンジじゃんという感じ。
唯一EVF撮影時の動作が改善されたらしいのは悪くないので、M10ーPチタンでも出たらまた考えよう。
3年後?それまで棚上げ。さようなら。
それよりQ。チタン。
広報写真より実物はもっとシルバーっぽい色味。
実物は見るのも触るのも初めてだけど、
手に持ったときのカタマリ感とか、AFポイントとかファインダーとかメニューとかの見え方とか、随所にSLと似たところがあっていい感じ。SLと違和感なく併用できそう。
マクロモード時の距離目盛のギミックも初めて試した。いいねー。くすぐられる男の子心。
それに、35mmと50mmのクリップ用フレームの細さがかっこいい。
28-50のズームみたいなもんだ。
とかとか。
これは欲しい。