Chikuma Possible AcとGoldmund Telos350 |
プラグは無メッキ。透明ポリカはフルテック製かな?IECコネクターにはしっかりフルテックのロゴ。Telos350のインレットにしっとり差し込めていい感じ。高額ケーブルにありがちなごつさはなく、ケーブルも柔らかくて使いやすい。
電源ケーブル「Chikuma Possible Ac」2本が届いた。レンタルである。申し込んでから1ヶ月。ラダー型ケーブル、ジョデリカコンセント、クライナインシュレーターなどいろいろ導入真っ最中という忙しいタイミングと重なったけど、しょうがない。レンタル期間は1週間しかないから頑張って聴くのだ。
Chikumaは千曲精密製作所のオーディオブランド。
何十万円という高額な電源ボックスや電源ケーブルはじめ各種ケーブル類を製作販売している。「メディアに込められた音楽情報をありのままに再生するために、ムダなものを一切排除する」というポリシーがいい。
ググると所在地は長野県佐久市長土呂と出た。
すげーど田舎、どこ?と思ったら、ウチの近くじゃん。
こんなところで、20万円超の電源ボックス、15万円の電源ケーブルが作られているのだ。
長土呂は昔からの工業地帯。電気通信系の中小企業が集まっている。
世界に誇る日本の技術がここにあるのだ。
下町ロケット!ものづくりにっぽん、ばんざーい!!
とはいえグーグルで見ると、個人の家が写ってる。
千曲精密製作所って企業じゃなくて家内工業?あの美しい電源ボックスはガレージで細々と作られているのか?こんど偵察してみるか。
ついでに言えば、当初「Tuneful AC2」を申し込んだのだが、「これは近々生産完了予定で貸出機無し。代わりに後継のPossible Ac送る」との連絡。「Possible AcなんてHPに出てないじゃないか」ときいたら、「Webの更新は都合によりまだ先。Possible Acの注文はメールで受け付けている」んだって。
都合ってなんだ?HP更新は金かかるからいろいろ溜まってからまとめてやるとか?
こんなところが激しく個人ぽい。
前置き長くなりました。
Goldmund Telos350の純正ACケーブルと入れ替えて、換えたばかりのジョデリカ壁コンセントに刺す。最初の音がぎこちないのはお約束。半日通電状態にして経過を見る。
■自分の耳は信用できないので、早速家内にブラインドテスト(電源コードを交換したことは知っている)。
・音が柔らかくなった!
・音が明るくなった!
・広がりが出た!
・美しい音だ!
・これは買ってもいいアクセサリーだ!
おお、大絶賛。
買ってもいいってホントかよ。それにしても「音が柔らかい」だって?いったいどこがじゃ!
■おまえはどうだったのかって?
倍音成分がきれいに伸びて、余韻が空間に美しく消えていくのがよく分かる。オーディオ誌に毒されたコメントですネ。でもそんな感じ。
それより相変わらずキンキンが耳につくんですよねー。
…と思いながら聴いていたイザベル・ファウストのベートーヴェン バイオリン協奏曲SACD。第1楽章の終わり、第2主題で盛り上がって音が果てる時の余韻の消え方。このディスクでかつて聴いたことがない美しさ。ハッとしました。
これで確信が持てましたよ!
■歪みは確実に減っている。
「音に実体感がでてきた」「基音部分と倍音部分がはっきり分かるようになった」「広がりが出た」などというのは歪みが減って情報量が増えてるということ。
「キンキンする」のも情報が増えて高域が伸びたから。明るくなったのもその影響。
そう、ラダー型ケーブル→(クライナインシュレーター試行錯誤中)→ジョデリカコンセント→Chikuma Possible Acと来たけれど、変化のベクトルはずっと同じだった。
狙い通り「歪みが減って情報量が増えている」のだ。
やった!
とはいえキンキンするのも確か。まだまだ歪みが残っている証拠。もっと取り除いていかないといけない。キンキンに対する寛容度が家内と私とで異なっていることも分かったが。
■そして4日目の今日。
ふと思い立って、SACDプレーヤー CH Precision D1 Monoをスパイク設置にしてみた。
D1は天板四隅にあるハッチを開けてスパイクの高さを調整できる。いままでスパイクは完全に引っ込めた状態にしていた。スパイク受けはCH Precixion純正のSDISCS。
・あれ、なんかキンキン少し減ってない?
・倍音の美しさがますます際立ってきてないかい?
・なにより、ミッドレンジになんともいえない柔らかさがでてきた(これはよく分かった)!イザベル・ファウストのバイオリンが麻薬のようだ。頭がくらくらするよう。この柔らかさは、D1のスパイク設置以前から家内が感じ取っていたものだろう。ようやく私にも聞こえるようになった!
ミッドレンジの柔らかさはGoldmundの個性が出てきたのかもしれない。音の実体感(&基音と倍音の美しさ)はCH Precision D1の個性が出てきたのかもしれない。いままでマスクされていたこれらの個性がキンキン歪取りアクセサリー達によって顕わになってきた、ということだろう。
なんか強引な理屈だけど、今はそう思うことにしておこう。